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スネ夫の姿に感情移入してしまうアイドル2.0 ■宮脇咲良

ドラえもん』の中で、一番自己顕示欲が強いのはジャイアンじゃなくて、スネ夫なのかもしれない。そう思うのは、私自身がそうだからだ。

「ジャンクフード」「お菓子」「清涼飲料水」が本当に怖いのは、脳が中毒になる事。狩猟採集をしてきた人類に『脂質』『糖質』『塩分』は「貴重なご馳走」だったの。食事は『ご褒美』だからカラダに悪くても脳は食べると幸せな気持ちになれる事を知っていて辞められないSNS

そんな自分が嫌だから、「自己顕示欲や承認欲求なんか強くありませんよ」というフリをするのが年々うまくなってきた。なので、No.1にはなれないことをわかっていながら、ジャイアン太鼓持ちをするスネ夫の姿には感情移入してしまう。

スネ夫の将来の夢はデザイナーだったが、大人になったスネ夫は貿易会社の社長になったという設定らしい(映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』より)。デザイナーという、自分を表現する仕事を夢見たが、現実的に生きていくためにビジネスの道へ路線変更したのかもしれないと想像すると、共感して胸が痛い。

自由奔放なジャイアンタイプに思われがちな私だが、自己認識はちょっと違うジャイアンは生まれながらにして圧倒的スター、のび太ドラえもんありき、しずかちゃんは男性が作り上げた幻のようだと私は思っている。そんな私は、理想通りの自分になれなくて虚栄を張るスネ夫だ。

私だって、この急速な価値観の変化や世間からの批判にガス欠状態になるときがある。どんな仕事も自己表現だと思っているが、特に発信する人、エンタメやメディアに携わる人は、コンプライアンス遵守の強化にコロナも相まって、挫折を強いられがちなのではないだろうか。