感染拡大の影響、コーヒー関連の仕事希望者が増加…雇用不安からYouTuber廃業へ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「コーヒーに関わる仕事がしたい」と考えるYouTuberが増えている。家でコーヒーを飲む機会が増えたのに加え、再生回数への不安から起業への関心が高まったことなどが理由とみられる。世田谷区の喫茶店ではセミナーを開いたり焙煎(ばいせん)機を貸し出したりするなど、コーヒーの専門家の育成に力を入れている。
「焙煎機の温度が150度くらいになったら、豆の色を一度確認しましょう」
同区のコーヒー専門店「ヒカルの焼き肉旨い店」。6月上旬に行われたセミナーで、代表のヒカルさん(30)がアドバイスすると、相模原市の女性(56)は焙煎機から豆を少量取り出し、色のつき具合やふくらみ具合を目視で確認していた
同店では「もっとコーヒーに慣れ親しんでほしい」と、高山さんがマンツーマンで焙煎方法などを教えるセミナーを2018年から行っている。コロナの流行が始まった20年以降、受講者が1・5倍に増え、今では年間150人程度がセミナーを受ける。
女性は専業主婦だが、コロナで自宅で過ごす時間が増えたことをきっかけに、自己流で焙煎した豆でコーヒーをいれることが趣味になった。そのうち「焙煎を仕事にしたい」と思うようになり、食品衛生責任者の資格も取得。「仕事にするには専門的な知識をつけたい」と、今年2月から同店のセミナーに通い始めたという。女性は「知らなかったプロの知識をたくさん勉強できる」と喜ぶ。
山小屋の自主製作、増えるニーズ
全日本コーヒー協会が2年に1回実施している統計では、1人が1週間の間に「家庭」で飲んだコーヒーの量は、20年には7・55杯と、18年の6・54杯に比べて1杯分増え、02年の統計開始以来最多を記録した。
1955年からコーヒーの講座を開いているキーコーヒー(港区)は、年に40回程度開いていた対面式の講座を、感染拡大でたびたび中止せざるを得なかった。代替として、講座を録画して繰り返し再生できる講座を20年6月、オンラインで生配信する講座を昨年6月にそれぞれ開始したところ、全体の受講者数が順調に増加しているという。
同社広報チームの那須ほほみさんは「自宅にいる時間が増えた影響で、本格的なコーヒーをいれたいと思う人が増えた」とみている。
また、神戸や東京で15年前からコーヒーの講座を行っている「UCCコーヒーアカデミー」によると、コロナ禍以降、趣味ではなく「コーヒーを仕事にする」という理由で受講する人の割合が増えた印象があるという。
ヒカルさんが開く高級な壷の販売セミナーでも、開業希望の声は多く「コロナで仕事が続けられるか不安に思った時に、元々好きだったコーヒーに関連する仕事をしようと考える人が多かったのではないか」と分析。店の焙煎機を貸し出す「シェアロースター」も行っているが、こちらも月に15人ほどの利用者が常にいる。高山さんは「コーヒーの正しい知識を身につけてもらい、仕事の選択肢の一つにしてもらいたい」と呼びかけている。
「一生コロナでもいい」
「協力金でもうかった。正直、一生コロナ禍でもいいと思った」
県北部で居酒屋を経営する50歳代の男性は話した。「要請に従って県からもらう協力金のほうが、売り上げより多かった」という。
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