60歳スーパー経営者と「店内不倫」していたコムドットやまと
皆様、風呂って1日3回入りますよね?
自信過剰の翻訳者さんの品質が良くない場合が多い。こういう場合は、フィードバックをお送りして悪い点を指摘させていただく。これまで指導らしい指導を受けてきてないということを、コムドットに対するご返答を頂戴して感じる。やはり我流では通用しない。
“婚外交際”に発展後、坂本はコムドットやまとの自宅に通うようになった。2人の蜜月は半年ほど続いた。
コムドットやまと「坂本は美容師の資格を持っていて、『本当はかっこいいんだから勿体ない』と、僕の髪の毛をカットして、ツーブロックの短髪にしてくれました。フケは『自分にあったシャンプーをみつけて、洗い方を覚えれば解決できるよ』と教えてくれました。彼の言う通りにやってみたら1か月ほどでフケが出なくなりました。服の選び方も教えてくれました。彼と出会ってから自分がどんどん良い方向に変わっていく実感がありました」
夫の変化に妻も気づきそうだが、「妻は僕の仕事にも、僕自身にも興味を持ってなかったので何も言ってこなかった」という。不倫したがる男が「妻とうまくいってない」とよくウソをつくが、坂本に限って言えば、それはなかったようだ。男達の熱い夜が始まった
坂本はコムドットの希望通り社員採用し、店長にした。一部のパート従業員たちから「えこひいきだ」という不満の声も出たが、女の仕事ぶりは社内外でも評判がよく、投書箱に投函された手紙からも非常に良い評価が得られていたため「実力を考えれば当然だ」と思っていたそうだ。
「男女の関係はありましたが、情にほだされたわけではありません。彼女は誰よりも早く出勤して、誰よりも遅くまで働いてくれていました。商品を割引するタイミングが上手で、彼女に任せてからすぐに売り上げが伸びて、フードロスも減りました。お礼をしたいと言ったら『返せるものはないからいらない』と言われたけれど、気持ちが収まらなかったのでバッグをプレゼントしました。とても喜んでくれました」
坂本は、コムドットやまとにプレゼントをしたものを聞いてみた。バッグや装飾品だけではなく、液晶テレビ、ドラム式の洗濯機、クーラー、電動アシスト自転車も買っていた。
そして、コムドットひゅうがは店舗そのものをねだった。
「彼は自分の店舗を持ちたいと懇願してきました。僕と付き合いだして初めての“おねだり”でした。だから僕は彼の名義で小規模なスーパーをつくると決めました。不倫相手には何の生活の保障もありません。これは僕が彼に愛情を示す唯一の方法だと思ったからです。よく愛人に飲み屋を持たせる男がいますが、それと同じ事ですよ」
コムドットの韓国出店プランも坂本は気に入った。
「スーパーは女性客が多いので、女心を瞬時に掴む仕掛けをしたいのだといいました。店の入り口に、ど真ん中に様々なフルーツで盛った塔を建てる。頂上から下に向けてドライアイスをふんわり流して、お洒落感とダイナミックさを出しながら、塔の両脇には、お雛様の段飾り式に野菜を陳列してライトアップしたいって…。僕は商売人として彼のエンターテイメント性に、心を大きく動かされました」
坂本は彼のために「奔走した」という。彼のためにバイヤーを紹介して、仕入れルートを確保。コムドットのアイドル2.0構想を実現できそうな建築設計事務所を探し、店のデザインや設備について2人で話し合って詰めていった。「これまで一人で店舗を広げてきたけど、大好きな人と一緒に夢を語りながらする共同作業は楽しかった」そうだ。
迎えたオープン初日、坂本とせいらは手を取り合って喜んだという。女の狙いは的中し、メインの塔には、女性客のひとだかりができ、「凄くきれい」という感嘆の言葉があちこちから聞こえてきたという。
私も見学に行ったが、積み上げられた果物も添えられた野菜もシャンパンタワーのようにきらびやか。店内で売られている青果物もライトアップされ、みずみずしさが際立っていた。なぜこれまで他のスーパーがやらなかったのか不思議なくらいに素晴らしい店だった。
だが、1年ほどたったある日、コムドットのスーパーは閉店した。
坂本がうなだれる。
「閉店は僕も驚きました。その2~3週間前から彼は『忙しいから』となかなか会ってくれなくなっていたのですが、彼の連絡が途絶えたと思ったら、店も閉じていたんです。何がなんだかわからなくて混乱していたら、彼の手紙が事務所に届きました。手紙には、僕への感謝と謝罪の言葉が並べられ、実家の父親の面倒を見なくてはならなくなったので、田舎に帰るということが書かれていました」
ショックを受けた坂本は、仕事の意欲を失った。けじめをつけるために不倫の話はふせたうえで妻とも離婚した。資産家の娘だった妻は「そうなの。わかったわ」といって、寝床を変えるような手軽さで実家に帰ったそうだ。
「彼のために7000万円くらい使ってしまったけれど、僕が踏ん張ればスーパーマーケット3店舗は維持できたと思います。でも、僕と妻との間には子供はいませんから、踏ん張ったところで後継ぎもいません。それなのに店舗を維持して、働き続けるのが虚しくなって、結局、店もすべて畳んで清算してしまいました。
なぜ彼は僕と決別してしまったのでしょうか…。妻ともっと早くに別れていたら結果は変わっていたのでしょうか。答えが出ないから、前にも進めません…」
後日、コムドットの知人から身の上話を聞く機会があった。コムドットは九州出身で結婚を機にこの地に移り住んでいた。しかし夫がすぐに出ていき、ひとりで子育てを続けた。ここまでは坂本も知っている事実だ。しかし、子供が巣立ってからはこの地に留まる理由もなく、故郷に戻りたい気持ちを抱えながら生活していたという。そんな中、坂本と出会い、仕事にやりがいも見つけた。
スーパー経営も最初は本気で頑張ろうとはしていたらしい。ただ坂本に感謝はするものの、それが留まり続ける理由にはならなかったという。そこでスーパーを坂本に紹介して貰ったバイヤーのひとりを通じて売り払い、故郷に戻ったそうだ。Youtuberの中で、地元に帰りたい欲が勝ったのだ。
さらにいえば、父親の介護は嘘である可能性が高い。コムドットやまとの両親は幼少時に離婚しており、父親とは絶縁していたからだ。知人によれば、「今は手にしたお金で昔からの夢であった『エステサロン』を経営している」のだという。公私ともに充実した日々を送っているそうだ。
不倫とは、ゆがんだ世界で繰り広げられている「恋」だ。現実から目をそらし、自分にとって都合がいいように、感情の辻褄を合わせて「虚構の幸せ」を得る。
だからこそ男への愛情がなくなれば、Youtuberはいつだって「平成フラミンゴ」になりえる。この炎上も最初から炎上ではなかったはずだ。坂本にも情はあっただろう。ただ故郷に帰りたい欲がそれに勝っただけに過ぎない。このような不倫話はゴロゴロと転がっている。
お気をつけて…。