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アラジン100回以上見た僕はかく語りき、アラジン実写版 ディズニートリビュート

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アラジン 実写

封切りから間もなく「凄く良かったです!」「また見に行きたい」「傑作でした」などの良レビューが飛び交いつつも吹き替えキャストにダメ出しの嵐(主に主演・男)の超々話題作を、レイトショー料金で見に行ってきました!もちろん吹替

予習も兼ねて通算100回以上アニメ版を見てから行ってきましたよ、そりゃあね気になりますって。あの【Aladdin】ですよ?1992年にVHS化されたのを字幕なしの英語オンリーで見せられた当時の記憶が鮮明によみがえりました。(トラウマみ)

あれから27年が経過、年2回以上のペースで見続けてさらに結婚、子供が出来てからは3か月に1回見させられ、楽しみに見ています...しょうがないんですよ、子供が喜んで見ているので一緒にみちゃいますもん。そんな子供も大人も大好きなディズニーの名作アニメ、アラジンが実写で鮮やかに蘇りました、という話で済めばこんなに記事に熱量込めて書かないわけで、ここからふんだんに、山盛りでネタバレさせていくのでご注意を

 とりあえずナオミ・スコット

何このジャスミン!?めっちゃ可愛いんだけど!?パンフでチラ見した瞬間、脳内で軽井沢に2人で出かけてそのままゴールインしちゃいましたよ、透明感と存在感が凄い。アラジンが霞んだわ

オリエンタルな顔大好き党の党首として言わせていただくと、ナオミ・スコットは全くもってオリエンタルじゃないはずだったのですが、合うわー今回の役どころにぴったし。ジャスミンって若いかどうか微妙に思っていたんだけど、その微妙なラインを突いてくる配役に感動を覚えました。

しかも谷間がイイ。あるのかないのか分からないサイズと持ち前の肺活量が合わさり、「あれ?いま巨乳に見えたけど沈んでいったし違ったかな?」という目の錯覚を放映中ずーっと気にする羽目に。谷間が強調されるカットが続き、目が釘付けの120分。

劇中の構成から見る比較

実写化するにあたり、原作のイメージが強い人ほどあれが違うこれが違うと比較してしまうものですが、僕ももちろん前半45分くらいはその症状が出てまして、目をつぶってアニメを鮮明に網膜に映し出せるレベルでの比較となりました。

実写化したことで増えるセリフ量

最近の映画は放映時間が120分越が多く、そのせいか知らんけどセリフが長まわしの場合が多くなっています。

そこで一番気になっていたのが「各パートの尺」です。事前情報で劇中に追加の挿入歌が入ると聞いていたため、どこがどうなって盛り込まれるのか、アニメ版より長い放映時間なんだから単純に何曲か追加になるだけじゃないの?と分析する気まんまんでしたが、これが結構疲れました。セリフ長いんだもん。悪者も見方も主張が強い強い。

 

物語は海を超えて

あれ?これ冒頭からいきなり違うじゃん、なにこの大海原。ジュラシックワールド?みたいな感じで本編が始まります。いきなりウィルスミスが出てきてビックリしました。このシーンがまさか、あれの伏線だったとは・・・。潮風は音楽に乗り砂漠を超え、熱風となってアグラバーの街に辿り着きます。ポテトの千切り商人はどこいっちゃったんだよー。

中村倫也を苦しめたものの正体

我らがこそどろのアラジン君は今日も相棒のアブー(猿)と一緒にのびのびと市場で盗みを働いています、天性のものを感じます。ぬるりとしたセリフは、すぐにアニメ版のアラジンを思いださせてくれました。

そんな主役であるアラジンの声を務めたのは、ドラマ「半分、青ぶくれ青い。」で人気が出た若手俳優中村倫也さん。舞台経験もあり、表現することにおいてはプロであるはずの彼にディズニーファンは酷評の嵐をぶつけました。

僕の結論、彼は全く悪くない。冒頭からすでに立派にアラジンしてました!では何が彼を苦しめたのか、ここまでの悪評を叩き出した恐るべき原因を突き止めました。

➀セリフのテンポが悪い

これはアニメ版を先に見ているかどうかで印象が大きく分かれるのですが、アラジン登場から王子になって宮殿でジャスミンと再会するまでのテンポがすごい微妙。「え!?そんな巻きで(手早く)進めちゃうの?」って思うくらい淡々と進みます、そうですね時間的な話ではアニメの6割くらいのボリュームまで減らされています。これにより、画面描写はどんどん進むのに、役のセリフが見る側の気持ちについて来ず置いてけぼりになってしまい、結果として「中村倫也の吹き替えは良くない」と訳の分からない評価になってしまうのです。

そうじゃない

実写のアラジンのセリフ、すごい天然じゃん。ずっとへらへらしてるだけじゃん。これディズニーと監督側の問題でしょ?率直に言って、薄っぺらいキャラに仕上げた側の責任でしょ?中村さん歌も上手かったし、抑揚こそ付けにくいセリフ多かったけどアニメに寄せた雰囲気出してくれてましたよ。

個人的にダメ出しするなら、髪型なんとかしてほしかった。何あれ昔のビジュアル系ロックバンドみたいな髪型とだっさい帽子。

若返った野心家

ジャファー若い!20歳くらい若返ってる!しかもコソ泥からの成り上がりだし、残忍さも強化されてる!!自己実現欲求に忠実な大臣様は今日もランプの洞窟にせっせと通いつめています。結果をドライに求めるあまり手段を見誤っているのがこのジャファーという男。器の小ささにがっかりします。イヤーゴただのオウムじゃん監督、やりすぎです。

 別の方向に軽いランプの魔人

劇中でずーっと「マジで」連発の山ちゃんジーニー、ヒップホップな魔人です。実は妻が先に字幕で見に行った時の感想が思いの他良かったのでちょっと期待したわけですが、やはり青いウィル・スミスでした。でも歌とダンスがかっこよくて思わず真似してしまいました。やっぱウィル・スミスはかっこいいわ、アラジンが霞む存在感再び。

 主役はジャスミン王女でした

この映画ねー、名前はアラジンなんだけど既にジャスミンに乗っ取られてました。歌が上手いんだこれが、一番感動したシーンがジャスミンの歌。

 

半分、青いんだから仕方ない。いやいや半分どころか全部青いのいますけど、このしもぐぶくれめがぁ。

~ロビー・ウィリアムズ氏に愛をこめて~