南フランス 一人旅 コンクの街並み
2023/04/12 - 2023/04/14
14位(同エリア43件中)
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旅行2日目、カルカッソンヌから向かうは山間の巡礼地コンクです。
列車、バス、タクシー…フル活用でどうにか辿り着きました。
古い街並み、石畳の小道、多くの巡礼者…
静かですが魅力溢れる素晴らしい村。
旅行2日目にして早くもここ「タビイチ(この旅一番)」だな、と確信しました。
夜の教会で聖歌隊のおば様にに手を握られ、日本の心配をしてもらいました。
フランスの人々の暖かさにも触れられたコトもとても印象に残っています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 2.5
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翌朝、07:21の列車に乗る予定なのに…
結局ホテルを出たのが07:00。。。
スーツケースを引いて小走りで朝のカルカッソンヌ駅へ。
朝の弱さと余裕のなさは日本にいるときと変わりません!南西フランスの気候について
フランスの気候は海洋性気候、大陸性気候、高山性気候、地中海性気候の4つに区分されると言われています。
南西フランスの気候は海洋性気候、大陸性気候、地中海性気候に属さないで、これらに囲まれた気候の場所となっています。
この地域の気候がClimat sous influence montagnarde と表記されているものもありました。
訳しますと「山の影響下の気候」となります。
そのため南西フランスの旅行の際には行く観光地の直前の天気予報によって気温や降水確率を見て判断するのが一番良いと思いました。
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フランス国鉄は時間にルーズだと聞いていて覚悟していたのですが、この旅行中は驚くほどほぼ定刻通り発着でした。
運が良かったのだとは思いますが…
本日はトゥールーズに戻り、タクシーの待つ、コンク最寄りのRodez(ロデス)駅に向かいます。
1982年に、フランスのひとりの村長の呼びかけではじまった「フランスの最も美しい村」。
美しい景観や後世に伝えたい保護財産などを持つ小さな村にスポットを当て、「最も美しい村」として認定するというもの。現在は、ベルギー、カナダ(ケベック)、イタリア、スペイン、日本も参加し、世界的な広がりを見せています。 -
トゥールーズからはなぜかロデスまでの列車がなく、代替バスでした。
※トゥールーズMatabiau駅から途中のCarmaux駅までの列車がなし。
係の方に理由を聞いたら…
「Because…sorry,I don't know…」
やはり謎は解けないままでした。
時間はかかりますが大型バスなので結構快適です♪
PAULでサンドイッチ買って乗り込みました。 -
バスは普段列車が停車する駅を巡るのですが、列車と違い街の中を通って走るので、予想外に楽しい旅路でした。
時間があるならバスの旅もいいなぁ。
どこだったか停車した駅前に「ホテル・ロクシタン」が♪ -
アルビの街も経由します。
広場には「昇鯉」と書かれた旗が!そういえば明日はこどもの日♪
日本に関係あるのかしら。
旅程の関係で、アルビへ行ける日は日曜日しかなく…列車どころか代替バスの本数も少なく諦めるしかなかった街。
いつかゆっくり来たいなぁと思います。 -
途中、見たかった川沿いの街並みも見ることが出来ました。
(写真いまいちですが)車窓からでも印象的な美しさでした。
アルビ、再訪を誓います。 -
Carmaux駅に到着。
20分ほど待って、バスと接続の列車が来ました。
Rodez駅には12:30着。
カルカッソンヌからは実に5時間!
まったく苦にならなかったけれど…こんなに時間かかっていたなんて…
今更ながらビックリ。 -
駅前では頼んでおいたタクシーの運転手さんが笑顔でお出迎え。
ごついシルバーアクセとサングラスの似合う、かっこいい姉さんでした♪
(携帯の待ち受けが子供の写真だったのでおそらくママさん。。。)
ロデスからコンクへは路線バスもありますが、夕方の1日1本(水曜日だけお昼もあるらしい)だけなので、時間のない私はタクシーを選択。
通常バスでは1時間程という道のりを100キロ以上でかっ飛ばし、30分でコンクまで送り届けてくれた姉さん…メルシー。中世美術の粋に触れる、渓谷の村
ロット渓谷にあるコンクは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼街道にある重要な休憩地。ロマネスク様式の建物が多く、11~12世紀に建設されたアバシアル・サント・フォア教会では、繊細な彫刻に飾られた250の柱、教会入り口のタンパンに彫られた『最後の審判』、金と宝石で飾られた聖遺物像など、中世美術の粋に触れることができます。見どころはアバシアル・サント・フォア教会とその宝物、文化と観光センター、ヨーロッパ中世文明と芸術センターなど。 -
コンクの村の入口。
看板はこの地域の言語、オック語でも表記してあります。
コンカ?? -
山間に村が見えたときの胸の高鳴りっぷりったらもう!
あ、ここまで送り届けてくれたコンク近辺のタクシー会社メモ。
Taxi LAMPLE
04-71-49-95-55
※教会の絵(マーク)の入ったシルバーの車体です。 -
コンクのお宿はコンク中心地にあり、評判も良いオーベルジュです。
タクシーはオーベルジュの前に停めてくれました。
フランス語分からないですが、どうにか明朝08:30に来てもらいSt.Christophe駅に送ってもらう約束ができました。 -
イチオシ
ロケーション最高!
この景色を見て、あぁココ大当たりだと思いました♪ -
宿の前には巡礼者の守護聖人サンジャックが。
コンクは巡礼路としても重要な村です。 -
通されたのは日本式3階の2号室。
(2階はオーベルジュなのでレストランになっています)
広さもばっちりですし、バスタブも完備。
アンティーク調のタンスもあったり質素ながらも素敵な部屋でした。
1泊62ユーロ。(もっと安い部屋もあるはず…)
HPからメールで予約しました。
L’Auberge Saint-Jacques(オーベルジュ・サンジャック)
http://www.aubergestjacques.fr/ -
何より、部屋からの景色がなかなかでした。
こんな風に教会も見えますし♪
通りに面した別の窓からは道行く人達を眺めることも出来ます。
青々とした山々もよく見えます。 -
荷物を置いて、村散策に出かけました。
5月のコンクは観光客もそれほど多くないように感じました。
のんびりとした時間が流れていました。 -
ロマネスク様式のセント・フォア教会。ステキです。
コンクはここを中心に古くて可愛らしい家々が立ち並んでいます。 -
イチオシ
所々にある木の柵がまた良い味出しています。
なんというか、本当にファンタジーの世界♪ -
散策途中、こんな石造りの階段を発見。
人様のおうちですが、昇ってみたい衝動に駆られました。
石段が村の所々にあり、どこに続くのか気になって昇ったり下ったりしてばかりいました。 -
村には目立ったカフェなどはあまりありません。
教会前のこちらは小さな広場になっており、ちょこっとしたカフェやお土産やさんが。
憩いの広場という感じでした。 -
コンクには巡礼者も多くいます。
杖を持ち大きな荷物を背負い、ホタテの貝殻(巡礼のシンボル)を付けた人々をたくさん見かけました。
お店にもロザリオや杖など巡礼グッズ多数。 -
村のインフォメーション前に「フランスで最も美しい村」看板が。
以前フランスを訪れたときはこの協会の存在を知りませんでした。
なので、美しい村看板を見たのはおそらくこれが初めて。11~12世紀に建てられたロマネスク様式のアバシアル・サント・フォア教会は、12歳で殉教した聖女フォアに捧げられています。タンパン(入り口上にある装飾的な壁面)は『最後の審判』を表しており、キリストの周りには124体の人物像が刻まれています。教会内部の250本の柱頭は、ステンドグラスから差し込む柔らかな光に彩られていました。
コンクは巡礼路「ル・ピュイの道」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。金銀細工の工房が多く、アクセサリーやナイフが売られていました。 -
コンクの名所のひとつが、こちらセント・フォア教会正面の彫刻(タンパン)。
最後の審判が彫られていますが、これがまた見応えアリ。 -
インフォメーションでもらった日本語の彫刻説明。
言い方が不適切かも知れませんが…かなり面白いです。 -
特に地獄の部分!
まさにカオスです。恐ろしい… -
タンパン前では観光客がガイドさんの説明を聞きながら魅入っていました。
私も負けじと全ての彫刻をチェック。
細部まで見所やテーマがあるので、探すのが楽しいです。 -
ちなみに教会内部はこのような感じ。
質素ですが、荘厳な雰囲気です。
ちょうど修行僧の方が…ダヴィンチ・コードを思い出しました。 -
教会横には宝物館があります。
聖女フォアの遺骨が入っているという像がありますが、宝石がちりばめられていて魅入ってしまいました。
こちらはそんな宝物が描かれたお土産用記念コイン♪ -
ちょっと村を離れたところから見てみようと思います♪
散策をしつつ村の入口へ向かいます。 -
この周辺地域はクルミの名産地。
旅行中はこれでもかと言うほどにクルミの洗礼を受けました。
コンクの街角でもクルミ販売が行われていました。
お店の人休憩中?みたいでしたが… -
イチオシ
花盛り♪…という時期には少し早いですが、こちらのバラは素晴らしい満開っぷりでした。
バラや藤はいい季節のようです。 -
小径を歩いていると、こんなシークレットガーデンがありました。
こういうものが密かにあったりするので、どこに続くか分からない狭い石段下りてみたくなっちゃうんですよね。。。 -
中世の雰囲気をばっちり残すアーチ。石畳の道。
歩くのは疲れますが、ワクワクでそれも吹き飛びます。(夜に思い知らされますが。。。)コンクの村名はラテン語の「貝殻」に由来。観光案内所で村の簡単な地図をもらい歩き始めると、電線が一本もない路地が縦横無尽に伸びています。木組みを外壁に見せた家々がところ狭しと建ち並び、まるで中世の世界をさまよっているようでした。 -
イチオシ
村から少し離れた所に小さな教会(St.Roch教会)があります。そこからの眺め☆
なんだか隠里な雰囲気です。 -
村をまっすぐ下ったところに古い橋がありました。
こちらも巡礼路の途中です。
巡礼者はこの橋を渡ってコンクへと向かったのでしょうか。 -
橋のたもと。
川のせせらぎがとても心地よい場所でした。 -
橋を渡ると山道になりますが、片側は一面の花畑。
これはタンポポ??
小学生の時以来、久々にタンポポの綿毛吹き飛ばしながら、鼻歌交じりに歩きました。 -
今度はちょっと上方面から村を見てみようと、坂を登ります。
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坂を登り切るとブドウ畑と素敵なビューポイントがありました♪
ガイドブックで見かけるのはここからの写真が多い気がします。
このちょっとした展望スペースで、初めて日本人旅行者に会いました。
(パリ在住の旦那さん仏人のご夫婦+ご友人の日本人女性)
久々に日本語話せて、幸せでした♪
その方々が泊まっているお宿はここから車で30分程の所らしいのですが…
「とにかく最高にステキ!今まで泊まった中で一番!」とのことで機会があればとメモ↓頂きました。
Chambres d'hotes de Mejanassere
http://www.domaine-de-mejanassere.fr/
確かに…むちゃくちゃ素敵。こんな雰囲気のフランスの田舎でゆったりする贅沢味わいたいものです♪ -
ビューポイントの道を少し下ったところにベンチとテーブルがありました。
ここでしばし休憩。
コンクの村を見下ろしながら日記書いてました。この時間十分贅沢だわ♪ -
さて、そろそろ日も傾いてきました。
20時から宿のレストランを予約しているので、戻らないと〜… -
真っ赤なバラも夕日を浴びてオレンジがかっています。
でも、このくらいから活発に動き出す者達も… -
いた!
石畳の道にポツンといた! -
ツンとした感じの子。
でもどこかお上品なおフランスの香りのする子。 -
毛繕いの最中に警戒!
-
バラと見返りネコ。
-
んー、夕日マブシー。。。
フランスは犬大国なイメージ。
ワンコはたくさん見ましたが、ネコにはあまり会えませんでした。
今回はネコにあまり縁のない旅だったなぁ。。。残念★ -
2階のレストランへ。
宿泊客かどうかは分からなかったけれど、何組か先客が。
地元の常連さんも来ている感じでそこそこ賑わっていました。
(写真はみんな帰った後ですが。。。) -
サラダはこんな感じ。
野菜の上には温かい鴨肉(砂肝??)とクルミがたーっぷり!
この組み合わせ新鮮♪美味しいサラダでした。 -
メインは選べて魚なんかもありましたが(山の中ですが魚料理もオススメらしい)、ソーセージとアリゴのセットにしました。
アリゴはポテトとチーズをまぜた郷土料理だそう。
調べるとこの地域(ミディピレネー)より内陸(オーヴェルニュ)が名産のようですが…
でも発祥はコンクの近くらしい。。。
のびーるチーズが美味しかったです。 -
イチオシ
他にクルミのタルトもあったのですが、お腹いっぱいでコソッと部屋にテイクアウトしました♪
夕食後外がなにやら騒がしい。
教会前に人がいるようなので行ってみました。 -
教会前では神父さんが説法していました。
観光客も巡礼者も、地元の人々もみんな聞き入っています。
途中ドッと笑い声も上がったり。。。
なにか面白いこと言ってたんでしょうね♪分からないけど★
黒い服に青いショールをかけた方々がたくさんいるのが気になりました。 -
話が終わると、皆さんゾロゾロと教会の中に入っていきます。
もちろん私も続きます。確か21:30くらい。
夜の教会内部はライトアップされており、昼間以上に荘厳な雰囲気でした。 -
椅子に座って待っていると、後方より歌いながらゆっくりと聖歌隊登場。
夜の教会に響き渡る聖歌。
私はコンクでも東日本大震災の鎮魂と日本の復興をお祈りしていました。
その思いとと歌声が重なり、一緒に祈ってもらっているように感じられて。
心震えました。 -
2階のパイプオルガンの音色も素晴らしい。
独特な響き具合がたまらないです。
このときセント・フォア教会の2階にも昇らせてもらえました。
夜だけの特典のよう。素敵。 -
まぁ、神父さんは健康サンダルで演奏していますけどね。。。
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帰り際、聖歌隊のおば様の一人にどこから来たの?と聞かれました。
日本と答えると、ハッとしたような顔で見つめられ…
急に手を強く握られ、日本日本…とつぶやかれていました。
手を握られながら真剣に何かずっと言ってくれていたんですよね…
フランス語なので何を言っているか分からなかったのですが、日本の心配をしてくださっていることは分かりました。
メルシー、メルシーとしか言えなかったんですが。
忘れられない体験です。 -
若い女性に「頑張って選挙に出て」とは安易に言えない。「逃げて」とすら言いたい今の日本で、大人の女性ができること
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