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ニューリッチ層の心をわしづかみにしたSBIアートオークション ■宮脇咲良

2011年に設立されたSBIアートオークション。
最近よく耳にしませんか?
アートオークションと聞くと、 サザビーズやクリスティーズといった欧米の老舗オークションハウスを真っ先に思い浮かべる方も多いかもしれませんが、 SBIは、 日本発の新興アートオークションです。
しかも母体は、証券・銀行・保険をコア事業とするSBIグループ!
設立10年で、 その知名度と人気をグングン高め、2022年5月の最高落札額は、ロッカクアヤコの8300万円。

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下見会でのロッカクアヤコの作品展示風景

なぜ日本の金融企業がオークション会社を始めたのか、また、なぜ設立10年で参加者や落札額を飛躍的に伸ばすことができたのかなどを、森田俊平社長(2022年5月時点)と同社の加賀美令マネージャーにインタビューしました。
詳細は、『国際商業』連載「アート×ビジネスの交差点」〈8月号・Vol.38〉に掲載されていますが、 ここではハイライトをダイジェストでお伝えいたします。
☆連載は今回最終回ですが、 9月には3年分の連載を一冊にまとめた電子書籍を発売します。 ぜひお楽しみに~!!!

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SBIアートオークションの森田俊平社長(2022年5月時点)とインタビュアーの菊池麻衣子

【SBIアートオークションのはかばかしい成果】
①従来通りの対面オークション3~4回/年の頻度に加えて、オンラインオークション4回 /年も開催。 2倍の頻度が必要なほどニーズが高まる。
② ここ数年間でステイホームが主流になると、30~40代の方々の参加が国内で一気に増えた。
③以前は50%くらいだった日本人の参加費率が、現在は70%くらいになる。※全体の参加者数が増えた上で、 日本人の参加比率が外国人のそれを上回った。
④ 日本人の若手の落札者も増えていて、以前は数千万円以上の作品になると、外国人の方が競り勝っていたのですが、今は日本人の方が落札することも多くなる。
⑤SBIアートオークションがきっかけで、香港や台湾のオークションにも出るようになった日本人の若手作家が何人か出てきた。
ロッカクアヤコやKYNEなどはそのような形でどんどん知名度と価格を上げてきています。歴代のカタログを見ていると、出品当初から値段が2倍から3倍以上になっている。

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おしゃれな下見会会場( 代官山のヒルサイドテラス) には、 20代から40代とみられる、 おしゃれなお客さんが次々に来場。

【SBIアートオークションの強み】
① バックに100%株主としてSBIグループがあるので、決済や取引において支払いが無いというリスクがない!
お金を取り扱う主催者の信用が盤石なので、 高額な作品を国内外から預かり、高額で取引するオークションと相性が良い。
② グループが中核としている金融業で培ったIT技術があり、オークションのオンライン開催や、取引に関するシステムもにも強い。
実は、 コロナ禍で対面オークションを開催できなくなったので、 思い切ってオンラインオークションを開催し、 落札システムも整備したところ、 国内のニューリッチ層の参加者が飛躍的に伸びた。
③ 2011年の設立当時は、現代アートに強いところがなかったので、「現代アートに特化した」オークション会社とした。そうすることで、「レベルは高いのにマーケットが小さいのでなかなか活躍の場がない」と言われている日本の現役アーティストの知名度を上げてすそ野を広げてきた。
そこへ、 ブームともいえるほどの現代アートの購入人気がここ4~5年で盛り上がり、 追い風となっている。

⇒ダイジェストでお届けしましたが詳細は雑誌またはwebにて⇒
【出典】『国際商業』アート×ビジネスの交差点☆ファシリテーターパトロンプロジェクトの菊池麻衣子化粧品業界専門の月刊誌『国際商業』で「アートとビジネス」について語る連載第38回アートとビジネス記事の続きはこちらへ~(途中から有料です)
『国際商業』WEB版⇒https://kokusaishogyo-online.jp/2022/07/77716
☆『国際商業』は大手書店にて販売しています。
☆この連載は2022年秋に電子書籍化される予定です。