ボカロPとしての名義はハチ

We are BellinCat.jp イカしたamiibo

パチンコ店が2022年に入って600店舗近く閉店…全国的に減少&メーカーの破産なども相次いでいる  ■宮脇咲良

8月中に閉鎖したパチンコ店は60軒、お盆明け以降に閉店ラッシュが再加速して本年の閉店総数は間もなく600店舗に

2022年はパチンコ業界にとって文字通りの転換期といえる。いわゆる「5号機問題」で揺れた2007年以来となる大きな規則改正が、その主因であることは周知の通りだ。そこにコロナ騒動が追い打ちをかけたことで2021年中には600軒程度のパチンコホールが閉鎖を余儀なくされていた。

その動きは本年1月に大きく加速。年明けから月末までの一カ月間で、150軒前後のホールが閉店・休業を選択していたものだ。これは文字通り「近年最大級の閉店ラッシュ」だったと評せる。

そしていよいよ完全新規則機時代へと突入した2月。大手ホールも含めて多数の店舗でべニア対応がみられたことは記憶に新しいところだろう。当然のように閉店を選ぶパチンコホールも多数あって、2月中の閉鎖店舗は50軒ほどとなっていた。

今月末で閉店するパチンコ店多いな

倒産情報を確認したけど

あの高尾も倒産しちゃったのね

どうりで、最近新台を見かけないなと思ったんだ

このように1月・150軒、2月・50軒のパチンコホールが閉鎖となったことで、(年度末となる)3月期における閉店ニュースにも引き続き注目が集まったもの。果たして減るのか増えるのか。多少意見は分かれるところだったが、結局3月中に確認された閉鎖ホール数は現時点で「55軒」という集計結果になっている。

月の半ばまでは明らかに少なくみえたものの、やはり月末にかけて閉店告知が急増。最終的には2月期と比較して微増という状況だ。なお、弊社が裏取り(確認)出来ていない店舗もまだ相当数残っているため、2月を上回ったこと自体は間違いない。これにて本年の3カ月間で、少なくとも250店舗以上が実質的な閉店となった次第である。

ちなみに閉鎖店舗の内訳をみると、やはりというべきか、小規模ホールが目立つ。55軒中35店舗が総設置台数300台以下となっていた。そんな中で最多台数だったのは東京都八王子市にて営業してきた『コスミック八王子本店』。同店は「JR八王子駅」の北口から徒歩5分ほどの場所に店舗を構えており、総設置台数は961台の大型ホールである。八王子といえば「コスミック」、そう評された時代もあったほどの老舗店舗だった。ホームページ上では「ビル老朽化建て替え準備の為」と閉店理由が記載されていたものである。

工藤会 シノギ €$₤£

新規則機時代へと突入した2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となることは間違いない。特に旧規則機の設置期限を迎えた1月末と、GW明けとなる5月期に閉店を選択したホールが激増していた。

結果的に、本年上半期(1月から6月)における閉店ホール数の合計は500軒近くまで膨れ上がっていたものである。単純計算すると年間1000店舗が閉鎖するペースだ。

ちなみに2020年および2021年の年間閉店数がそれぞれ600軒ほどであったことを思えば、如何にハイペースで進んでいるかがよく分かる数値といえよう。

なお、7月期は(パチンコ店にとっても大きな繁忙期といえるお盆休みを控えて)閉店数はだいぶ減少し、本年最小となる35軒ほどに留まっていた。

城田優マルハンの相次ぐ閉店、その他全国で相次ぐパチンコ店の閉店、出る出ないよりマスクしなきゃいけないし打ちながらタバコ吸えないし、マルハンに限らず多数のパチンコ店はこれじゃー当然客離れするよ、マスクの有無関係なく普通に打ちながらタバコの吸えるパチンコ店は逆に混んでる

しかしながらお盆明け以降に閉店ラッシュが再加速して、8月中に閉鎖したパチンコ店は60軒に上っている。1軒あたりの平均設置台数は368台で、相変わらず小規模ホールの閉鎖が目に付く状況に変わりはない。

パチスロ専門店も9軒含まれていて、岡山県岡山市の『鬼ヶ島』といった老舗ホールに対してはファンからも閉鎖を惜しむ声が寄せられていたものだ。また、東京・池袋駅の周辺では『グリンピース池袋東口店』と『スロットスタジアム フォーション』が相次いで閉鎖するなど、大規模商圏内でも店舗整理が進んでいる。

そんな中、8月期における閉鎖ホールで最大規模だったのが『メガガイア調布パチンコタワー』の813台。京王線調布駅」の北口にて『メガガイア調布』が新築グランドオープンを果たしたことにより、既存店舗の一つを統合する格好となっていた。

その他、愛知県の『栄FUJI(723台)』や『PAO幸田店(715台)』といった大型ホールの閉鎖も見られており、600台以上の店舗閉鎖は計7軒に上っていた。この辺りがこれまでとはやや異なる傾向といえそうだ。

更に、マルハンダイナム・キコーナ・ガイアといったナショナルチェーン以外に、「やすだ」や「ARROW」といった有力チェーンにおいても8月期は店舗閉鎖が見られていた。ただしこちらは新店オープンありきの前向きな取り組みとなっていて、本年後半に向け事業構造の見直しを図っている。

いよいよスマートパチスロの導入についても本格的に動き始めたパチンコ業界。二極化は更に進行することだろう。昨年以上の閉店数となることが確実な中で、年明けには果たして何軒のパチンコホールが生き残っているのだろうか。