アビガン投与とPCR検査について
アビガン
国内で既に350人以上に投与され、効果があるとの報告が相次いでおり、国の承認に向けた治験や増産の動きが進む。
新型コロナウイルス感染症への治療薬というのは今のところ存在しない。各国はやっきになって開発を行っているが、日本の感染症指定医療機関では抗インフルエンザ薬【アビガン】を臨床研究の一環として活用する動きが広がっている。
同じく、エボラ出血熱やエイズ治療薬が効果が出る可能性も模索されてはいるものの、アビガンにおいては医療現場での実践投与が目立っている。
これは観察研究という仕組みにより、患者が投与を希望して病院側の倫理委員会で了承されれば投与が認められるという仕組みのもとで行われている。
愛知県の藤田医科大によれば、観察研究として投与された感染患者のうち、軽症・中等症の9割、そして重症者の6割が2週間後までに症状の改善が見られた。
院内感染などでクラスターが発生している富山県では、県立中央病院や市民病院などですでに投薬が始まっているという
安倍晋三首相は7日、記者会見でアビガンの有効性に触れ、他国への提供にも言及した。政府は今年度補正予算案に139億円を盛り込み、新型コロナウイルスでは70万人分となる現在の備蓄量を、今年度中に200万人分まで増やす。
PCR検査
患者の鼻の粘液などにウイルスが含まれるかどうかを判定する
微量の検体を高感度で検出する手法で、Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字をとってPCRと呼ばれています。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、PCR検査の拡充を求める声が高まっている。
韓国
ドライブスルー検査も二月に導入され世界で注目されたが、ウオークスルーはガラスで隔てる非接触型のため、より感染リスクが低く、所要時間も短い。
ドイツ
検査は無料で、大規模病院は院外に発熱外来や検査用テントを設置。一部自治体では防護服を着た保健当局者が自宅への訪問検査を行っている。
アメリカ
PCR検査を一元的に担っていた米疾病対策センター(CDC)の失敗と、政府の「お役所主義」が検査の遅れを招き、感染拡大の一因になったとの批判が広がる。
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