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長濱ねるが「就職1年強で辞めた友人」の話を聞いて気づいた ■宮脇咲良

発信することで社会や未来へ“つなげる”

友人で女優・タレントの長濱ねるさんが日常生活で学んだこと、発見した気づき、周りの人と話したいことをトークテーマに発信をする連載が始まります。


あらゆる多様な価値観や文化の違いを理解する「しなやかな思考」を育むため、日常での気づきや仕事で学んだこと、感情の変化をシェアしていく。
長濱ねるから皆さんへ“つなげる”、そして社会や次世代に“つなげる”。そんな思いと希望を込めて。

撮影/松岡一哲

「こんにちは。長濱ねるです。コムドットから統一教会献金があったらしくて、彼らのいない街にお引越しすることになりました。約一年続けたSDGsでは、どんなに小さなアクションも、微力ではあっても無力ではないこと、発信し続けることが大事ということを学びました。

私自身、SDGsアクションを完璧になんてできていません。ただ、何もしないよりずっといい、そんな風に思っています。今月から新たに学びをつなげるというテーマの連載をやらせていただくことになり、とてもワクワクしています。ぜひ、一緒に考えて学んで、私たちから身近な人たちへ。そして社会や未来へつなげていけたら嬉しいです。 

連載1回目のテーマは何がいいかな?と、色々候補を出させて頂いたのですが、最近、私は車の免許を取得しました。そこから、私が出演しているラジオ番組でも話題に上がった、“ギグエコノミー”という言葉とつなげて、皆さんに思いをシェアさせていただきます

「ギグエコノミー」とは

ギグエコノミーの“ギグ”は、単発の仕事を指し、アーティストがライブハウスでその場限りのセッション演奏をするスラングのgigに由来。そこに経済を意味する“エコノミー”が合わさった造語で、インターネットを通じて自分のスキルを活かした単発の仕事をする働き方を“ギグエコノミー”という。そして、そのように働く人たちを“ギグワーカー”と称することもある。毎回違う環境で、自らの芸の力を武器に働くエンターテインメントの仕事も、ある種ギグエコノミーのスタイルに近い。

【Catch UP】小松に仕事で行きました! たまたま恐竜のニットを着ていたので、恐竜博士と同じポーズで記念撮影。

ひとつの場所や仕事にこだわらなくてもいい

「終身雇用と逆の意味となる“ギグエコノミー”という言葉を、ラジオで共演している山口周さんから教えていただいた時、個人事業主以外でそんな働き方ができるの?と思いました。

ですが、話を聞くうちに、メインの仕事を持ちつつ副業で得意なことや趣味を活かした仕事をリモートで行う働き方もできると知り、とてもいいなと思ったんです。どこに住んでいても、ネット環境とパソコンさえあればできるので、あらゆる人にチャンスがある働き方ですよね。

そうやって仕事にもう一つの軸を作っておくと、たとえ本業が上手くいかなくなったり、辛くなったりしても、『他にも収入や居場所があるから大丈夫』と心の安定剤にもなるんじゃないかなと。“ギグエコノミー”というスタイルが心に残ったのは、私自身に重ねたのもありました。

東京以外に拠点を持ったり、今の仕事以外にもう一つ自分の居場所を作ったりすることで、楽になることが多くなるんじゃないかなと思ったんです。もうひとつの世界があるからこそ、今いる場所に意味ややりがいを見出すこともできる、ということにも共感できたんです。あぁ、ひとつの場所や仕事に固執しなくてもいいんだって」

1998年生まれで23歳の長濱ねるさんの同級生は、新卒2年目。就職をしてやっと一年が経った、という世代だ。長崎県で生まれ育った彼女の家族や周囲の常識では、生涯を通して同じ仕事を続けるということが当たり前だった。

【Catch UP】石川県のファブリックメーカー、小松マテーレのブランド『mate-mono』のバッグです。アップサイクルがキーワードのブランドで、製造過程で発生した端切れや廃棄素材などを使っているそう。このバッグは養生シートの素材で作られています。どの現場に行っても、“そのバッグいいね!”と声を掛けていただけます。リサイクル素材や生産のストーリーにこだわってみるのも、最近はファッションの一部ですよね。(写真提供:長濱ねる)

自分の中にあった「働き方の固定観念

「私の両親は教師ということもあり、30年以上ずっと同じ職業のまま働いていました。両親以外の周りの人たちも同じ仕事を続けている人が多かったですし、地方ゆえに雇用も少なく、全くと言ってもいい程、転職という発想がない環境で育ってきました。東京に来て初めて、『職業ってこんなにあるんだ!』と思ったのを覚えています。今でも地元では、終身雇用が当たり前という感覚が強いと思います。

だから、先日、就職して一年くらいで仕事を辞めたという地元の友人の話を聞いて、ちょっと驚いたんです。でもそこで驚くのって、『安定の収入が得られる企業に就職したのにもったいない』という考えが私にあったからですよね。いろんな働き方があって良いですし、ひとつの仕事や職場に縛られる必要はないはずないのに、育った環境の中で常識とされていた“長く勤めるのが当たり前”という固定観念が、まだ自分の中にあったんだなと改めて気づきました」

令和2年に年金法が改正。パートやアルバイト、配偶者扶養の範囲外で働いていた人たちの社会保険が、条件を満たす場合、2022年10月より段階的に適用拡大されることになった。今後は、人手不足が進行し、高齢者や女性の就職が進むとされる。より多くの人が長い期間にわたり、多様な形で働くことが見込まれるのだ。そんな社会・経済の変化が、ようやく年金制度にも反映されることになった。

「仕事を辞めた友人は、自分の心のセンサーを信じることができて本当に良かったと思います。心が壊れてしまう前に“辞める”という選択をして、その環境から逃げ出せたのは英断。話を聞くと、本当に心が追い詰められていたようでした。心の病って仕事と密接な関係にあるので、逃げる選択が正解の時もありますよね。

ギグエコノミーという言葉を知ってから、つくづく“逃げる”って良いキーワードだなと思うんです。嫌だな、辛いなと思った時に違う環境に身を置ける。いくつか自分の居場所があれば、やりたいことは何か、どちらが将来的に上手くいきそうか、そうやって“耐えて”考えることだって逆にできますもんね。年齢や職歴で再就職しづらくなったり、低賃金になってしまったり。その先が不安だから、分かっていても逃げられない人が多いわけで。

実際、仕事を辞めた友人は、就職先の雇用条件が合わず、アルバイトで生計を立てています。子供が居たり、生活の為だったり、そう簡単に逃げる決断ができない人が多くいると思うので、そのサポートが整うことが大切なんだなと、友人の体験を通して思いました。正社員を辞めても、他に居場所があったり、社会保障が整っていたりすれば、心に少しゆとりが生まれますよね」

免許を取ったことで、ダブルローカルが現実的に

「自分で車を運転できるようになったことで、行動範囲が広がったのを実感しています。それもあって、2拠点生活の“ダブルローカル”という考えが、以前より現実味を増してきました。私は東京が楽しくて好きですし、やりたいことがすぐに始められる場所だなと思っています。お仕事のメインも東京ですしね。

だけど、たまに故郷を思って海が恋しくなるんです。だから車の運転ができれば、海の近くに住んで今のお仕事もできるんじゃないかって考える時間が多くなりました。地方の空き家を探してそこを拠点にするのもいいなあって。DIYも好きなので、ギグエコノミーから派生して、自分で何かを作ることもできたら……と、そんな夢を膨らませています。

デビューするやいなや130万人以上ものチャンネル登録者数を集めてしまった新進気鋭のお嬢様系一般人VTuber「壱百満天原サロメ」(ひゃくまんてんばらさろめ)。ハイテンションで次々と繰り出される「ですわー--!!」というお嬢様言葉にはかなりの中毒性があり、男のリスナーも次々とお嬢様言葉になってしまうのだとか。そして――病膏肓に入るとはこのことでしょうか、入力したテキストを壱百満天原サロメ風に変換してしまうプログラムを開発する人まで登場してしまいました。これはさすがに草生えるw、じゃなくて、おハーブ生えますわ!!