SHEINの児童労働問題について考える ファッション コスメランキング2022 冬
お洒落でかわいいYouTuber女子の、素敵なライフスタイルに憧れます。お出かけ前のフルコーディネートを収めた「GRWM」、購入品レビューが見れる「HAUL」真似したい習慣まで覗ける「○○ Routine」、インテリアが参考になる「Room Tour」、ブログの動画版「Vlog」の5つのキーワードをヒントに動画検索。
お洒落でステキな、あのYouTuber
この世には、お洒落でかわいいYouTuber女子がたっくさん!メイク動画やヘアアレンジ動画など、お役立ちな情報もいっぱい提供してくれますよね。
私のマイブームは、そんな魅力的なYouTuber女子たちの動画を見ること。彼女たちの理想的なライフスタイルが、エシカルやサステナブルという言葉には、いいものだと理解はしていても、「値段が高い」というイメージや、「手が伸ばしづらい」といったイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。憧れです。
専門用語も駆使して、憧れライフを覗き見!
今回はそんな、女子力をUPを狙うYouTube活のヒントになる、5つのキーワードをどどんと解説。オススメのYouTuberさんの動画も、あわせてご紹介していきます。
専門用語をマスターして、ステキなあの子の憧れライフを覗き見しちゃおう!そんな中、10代にも人気の30円チョコ菓子「ブラックサンダー」からニュースが届きました。原材料として使用するカカオが、児童労働に頼らずに収穫されたものに切り替わったのです。さらに、ブラックサンダーを販売する有楽製菓によると、現時点で値段の変更は予定されていません。
①:「GRWM」
YouTuber女子たちの動画のタイトルなどでよく見かける、「GRWM」の4文字が何かご存じ?実はこれは、「Get Ready With Me(私と一緒に準備しよう)」の略。
安くておいしいチョコレートの背景では、子どもたちが犠牲に
つまり、出かける前などのスキンケアからメイク、服やアクセサリー選び、ヘアスタイリングなどを含めた動画が、「GRWM」動画なのです。
おすすめ動画はコチラ ▷▷チョコレートの原料となるカカオの原産国は、コートジボワールやガーナ、エクアドルといった発展途上国が主です。カカオ栽培では、生産過程で使用する農薬が及ぼす健康被害や環境破壊、そして児童労働などが問題となっています。
②:「HAUL」
次に解説するのは「HAUL」というキーワードについて。これはもともと「引っ張り出す」という意味で、主にYouTuber女子たちが引っ張り出してきた購入品を紹介するという意味で使われます。
とはいえ、チョコレートのない暮らしは想像できません。ご紹介したブラックサンダー以外にも、コンビニやスーパーでも販売している定番チョコの中に、エシカルなカカオ原料を使用している商品はあります。
例えば、定番中の定番チョコのひとつ、森永製菓の「小枝」は、カカオ農家の支援や児童労働の撲滅、森林保護に取り組むカカオ原料を使用しています。
注目の新商品や海外でGETしたもの、通販で購入したものなど、個性豊かなHAUL動画がYouTubeには目白押しですよ。「人や社会、地域、環境などに優しいモノ」という意味で使われることが増えてきた「エシカル」という言葉。児童労働に「待った」をかけたこの取り組みは、まさに生活者と「エシカル消費」の距離をグッと縮めるのではないでしょうか。
おすすめ動画はコチラ ▷▷ほかにも、「フェアトレード(適正価格での貿易)認証マーク」が付いたカルディのチョコレートや、洋服や雑貨をはじめとしたエシカル商品を幅広く展開している「ピープルツリー」のチョコレートも有名です。
HAUL動画を参考に、GETしてみたい!
ハウンドトゥースタイトミニスカート
¥1,609
おすすめ動画を見ていたら、私のFOREVER21愛も急上昇してきちゃった。秋らしい赤チェックとスリムなフィット感が女性らしいミニスカートも、プチプライスでGETしちゃおう。
③:「○○ Routine」
「○○ Routine」というのは、その名の通り、習慣(ルーティーン)についての動画を示すキーワード。例えば「Morning Routine(朝のルーティーン)」や「Night Routine(夜のルーティーン)」など、スキンケアや普段やることについてのびのびと紹介してくれているものが多い印象です。
検索するときには「主婦」、「高校生」などのワードを一緒に入れることで、特定の職業をもつYouTuber女子の日常を覗くことができちゃうかも。
おすすめ動画はコチラ ▷▷
④:「Room Tour」
4つ目のキーワードである「Room Tour」はその名の通り、お部屋ツアー、お部屋紹介という意味。お洒落なYouTuber女子こだわりのマイルームはどれも素敵で、動画だから親近感もわくんです。
家具の選び方、置き方、ライティング…センスの光るインテリアの数々を、早速参考にしちゃおうっと。
おすすめ動画はコチラ ▷▷
Room Tourに、感化されちゃった!
⑤:「Vlog」
最後のキーワードである「Vlog(ブイログ)」は、ブログ(Blog)の動画版ということ。普段の過ごし方から旅行記まで、そのスケールは様々です。行きつけのカフェや旅行の回り方なんかも、参考になりそうですよね。
憧れのYouTuber女子の自然体な姿や表情を見ることができる「Vlog」も、メイクやスタイリングと一緒にチェックするべし。
おすすめ動画はコチラ ▷▷
あなたYouTube活、もっともっと充実!
「GRWM」「HAUL」「○○ Routine」「Room Tour」「Vlog」の5つのキーワードを駆使して、もっともっとYouTube活を充実させよう!
専門用語をバッチリ使いこなして、あなたもより有意義な動画体験を…♡
ここ数年でSHEIN(シーイン)という名のプチプラ以上に安い服のサイトが世界中で爆発的にはやりました。
その服の安さは他に類を見ず、Tシャツ1枚300円という値段も見れます。
日本でも美容・ファッション系ユーチューバーが「SHEIN HAUL」としていくらの金額で何点服を買えたか、またSHEINと提携して割引コードなどを発行している人も出てきました。
ファーストファッションはH&MやGAP、ZARAなど老舗がいくつもあり今に始まった事業ではありませんが、世界中でSHEINの工場で働く労働者から「HELP ME(助けて」というメッセージが注文した服とともに手元に届く事件が起こっています。
この記事ではSHEINの服がなぜ安いかの理由と、工場で働く労働者の過酷な労働環境について説明していきます。
【SHEINはなぜ安いかの理由】途上国で大量生産
SHIENがなぜ安い服を世界中に販売できるかの理由は、第三カ国で極端に安い労働力を本社が委託するからです。
これはNIKEやGAPといったブランドも使っている生産過程で、現在は労働者の雇用条件が改善していると発表されているものの、何十年も前から人権問題となっている大手ブランドの闇の一つでもあります。
簡単な作業は10歳にも満たない子供も労働力として働いており、中国だけではなくマレーシアやインドネシアなどのアジア地域を含め、ルーマニアなどヨーロッパにもこのような「搾取工場」が存在します。
これらの工場は人件費が一人たったの数円(1日労働)がほとんどなので、Tシャツが300円でも利益になるのです。
SHEINでは毎日8,000点もの新しいアイテムが販売
SHEINは近年爆発的に成長を果たしたオンラインストアであり、その規模はファッションだけにとどまらずキッチンスポンジやパソコン用のキーボード、インテリアと何万点ものラインアップがあります。
海外ユーチューバー達が調べた結果、何と毎日8,000点の新しい商品がページに追加されているとのこと。大手チャンネルがSHIEINの生産過程や労働者の現実を取り上げています。
気になる方はぜひ字幕を付けてこの英語の動画を見てみてください。
(本記事の画像もこのビデオから使っております)
無名イラストレーター、画家の作品を無断使用も【著作権問題】
さらにSHEINはネット上に自分の作品を展示する画家やイラストレーターの作品を無断で自社の服に使うなど著作権問題にも引っ掛かるケースを起こしています。
発展途上国の貧しい人々の命を盾に取るばかりか、立場の弱いクリエイター達をも利用している会社なのです。
自分が描いた絵がシャツにプリントアウトされて勝手に売られている、とSHEINの販売ページを見て初めて知る人も少なくありません。
SHEIN・シーインの服を作る過酷な労働環境と労働者の問題
SHEINの服を作る劣悪な搾取工場の労働環境が問題となり、労働者たちは上司に見つからないよう何とか海外に助けを求めるようになります。
それが上記の写真。「NEED YOUR HELP(あなたの助けが必要)」と服のタグ表記に埋め込んで見つからないようにして助けを求めています。
英語が母国語の国では消費者が次々と様々な服からこうしたメッセージを見つけ、SHEINの劣悪な労働環境への注意喚起を促したのでした。
服のタグにメッセージを埋め込む他にも下の画像のように服を送る箱の中に何とか紙切れを紛れ込ませたりする労働者もいるほどです。
「HELP ME PLZ!(お願い、私を助けて!)」と紙切れに手書きでメッセージが添えられています。
SHEINの反応【メッセージはただのいたずら】
インスタグラムやTikTokなどのSNSでこれらのメッセージを受け取った消費者がそれぞれ動画で世界に発信し始めたのをきっかけに、発展途上国でSHEINの工場で働く人の人権問題が明るみに出ました。
「超効率化を感情や芸術性より優先する」というビジネススタイルを持つ1984年生まれのSHEINの社長、「ヤンティエン・シュウ」氏は自身のモットーをそのまま会社にも適用したのでした。
結果、SHEINの服がなぜ安いかの理由が上記のような多くの人々を犠牲とする形となったのです。
劣悪な労働環境の下で働く人たちや、洋服の生産元については多くのブランドがするように「商品の生産は委託業者が管理しているので、SHEINのブランドとは関係ない」という姿勢を保っています。
SHEINがなぜ安いかの理由【途上国の過酷な労働環境問題】まとめ
SHEINの服はなぜ安いか、その理由は多くの人々の犠牲によって可能となっているのがこの記事でわかります。
世界150カ国以上にある途上国の過酷な労働環境は昔からの解決策のない問題で、SHEINも大手ブランドと同じ生産方法を選んでいることにより価格を抑えたファッションを世界中に提供しているのです。
労働者達の心からの「助けて!」という叫びも「いたずら」として片づけてしまう強引さを持ったSHEINの今後の展開に注目が集まります。