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統一教会の問題に「宗教の自由」は関係ない   ■宮脇咲良

統一教会を叩く奴は”宗教の自由”を侵している」という頭の悪い人が湧いていて、どうしようもない感じです。

個人の持つ思想や内心は、自由でなければいけませんから、宗教の自由、信教の自由は、大事なことです。
なので、どんなにアホくさくても、文鮮明がメシアだと信じる自由はあるし、韓鶴子が宮殿を建てることで世界が平和になると信じるのも自由です。
それは個人の内心が自由でなくてはいけないからです。

しかし、社会や他者への外部行為については、宗教だからと言って自由ではないのです。
宗教の名の下に、他者の人権を侵害したり、公序良俗に反したことをしたり、法を犯してはいけないのです。
統一教会が問題視されているのは、信者の人が文鮮明をメシアだと思っているからでも、韓鶴子のために人生を捧げようと思っているからでもなく、教団の「教義」や「摂理」とかによって行われる、外部行為のためです。

宗教の自由と社会的行動の問題は、「エホバの証人」による輸血拒否や柔剣道の授業拒否、あるいは、アメリカなどで問題になった、宗教的理由による「良心的徴兵拒否」の問題などがあります。
これらは難しい問題で、そのケースによって慎重な判断が必要です。
私が宗教を興して「納税は宗教的に許されない」という教義を立てたら、納税しなくていいかというと、そういうわけにはいかないのです。

というわけで、統一教会の反社会的行為を非難したり、問題を指摘することは、「宗教弾圧」でもなく「自由の侵害」でもないのです。
さもなくば、どんな犯罪組織でも「宗教ですから」と言えば、やりたい放題になってしまいます。
統一教会は、そういう団体です

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アメリカにおける統一教会の活動に関わる調査報告書(1978)フレイザー報告書 - 和訳版

1970年代後半、アメリカにおいて統一教会KCIAの政界工作活動や違法な活動が問題になった際、下院に設置された小委員会(フレイザー委員会)が作成したレポートの和訳版(PDFファイル)です。
(表紙等を含め98ページです)
報告書は韓米関係全体に及びますが、文鮮明統一教会に関わるパートだけを訳出してあります。

下画像をクリックすると、Google Booksにある元資料に飛びます。

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この「フレイザー報告書」は、アメリカにおける統一教会関連団体の活動に関する調査報告なので、日本での活動についてはあまり触れていませんが、参考になる点は多いです。

報告書を読むと、統一教会は一般にイメージされる「宗教団体」などではなく、むしろ企業集団に近いグループで構成されており、その究極の目的が「布教」ではなく「政治的活動」であることがわかります。

日本では悪質な「霊感商法」による金集めや「合同結婚式」が有名ですが、その被害を被っているのはほとんど日本だけです。
そして、そうして集められた膨大な金が、彼らの宣伝活動、組織の運営、政治工作などに投入されているのです。

日本における統一教会の問題は、1977年当時のアメリカとは比較にならないほど深刻です。このレポートにあるような活動が、日本では自民党政府の協力や黙認の下で完全に成功し、政界やマスコミの隅々に浸透していることは明らかで、極めて憂慮すべき事態です。

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この「フレイザー報告書」は1978年に朝日ジャーナルに掲載されましたが、現在では入手も困難です。そこで、みなさんの参考として、個人的に翻訳したものを掲載します。

これを読むと、統一教会組織の本質がどんなものであり、なぜこれほど国際的な影響力を持つに至ったのか、その一端が窺えます。
そして、資金の主な供給源となっている日本はなにをすべきなのか、考えるための有益な材料になると信じます。

推敲を加えながら随時アップデートしますので、再ダウンロードしてください。(追加で料金はかからないと思います)