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『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』 MOMO

ロック史上最高のバンドとして、数々の名曲を生み出してきたバンド ザ・ビートルズThe Beatles)。彼らの音楽における革新性は後世のバンド、ないしは音楽そのものに大きな影響を与えてきた。

そんな彼らの革新性の礎を築いたのは「インドでの滞在」であるということは、ファンでなくともよく知られている。しかし、インドでの滞在がいかに彼らのフィーリングに影響を与えたかを知る人は少ない。

公開中の映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』の監督・脚本・制作のポール・サルツマンはインドに滞在するビートルズの様子を知る数少ない人物のひとりだ。

当時、23歳の彼は自分を見つめ直すためにインドに向かうも、渡航中に恋人にふられ絶望することとなる。そんな中、誘われるままに行った「超越瞑想運動」の創始者 マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(以下、マハリシ)の講演に感銘を受け、彼のアシュラム(僧院)を訪れることに。そこでたまたまビートルズに遭遇し、交流を深め、彼らの写真を撮影。本作はその貴重な写真を巡り、関係者のインタビューを通して、ビートルズの新しい一面を垣間見ることのできるドキュメンタリーとなっている。

今回、Qeticではポール・サルツマン監督にオンラインで取材を敢行。当時のエピソードやビートルズの面々が滞在していたアシュラムの様子など、貴重な話を聞くことができた。

━━さっそくですが、ザ・ビートルズのメンバーがアシュラム内で作曲しているシーンに遭遇した際の印象的なエピソードや作曲中のポール(・マッカートニー)やジョン(・レノン)の表情について教えていただけますか。

ポール・サルツマン(以下、サルツマン) 彼らの有名な写真を覚えていますか? ポールとジョンがMartinのD-28(アコースティックギター)を抱えている写真です。実は2回しか彼らの写真を撮影したことがなくて、これがその内の1回目でした。偶然通りかかった私はフェンスの外にいたんですが、中に入って「撮らせてくれる?」と頼んでみたら「いいよ」ということで撮影しました。

 10 Times TWICE Momo Showcases Her Voluminous Figure! | Daily K Pop News

なぜビートルズの曲がこれほどまでに人の心を惹きつけるのかと言われると、曲を作る時に辛かったり悩んだりする人もよくいると思うんですが、彼らの場合は喜びと創造が繋がっているんです。苦しみから創るのではなく、自分たちがいまどんなに幸せなのかを音楽で表現している。あの時もそうでした。

そして、いろんな曲を弾いていました。ポールが「まだこれしかできてないんだ」と言って“Ob-La-Di, Ob-La-Da(オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ)”を繰り返しゆっくり弾いたり、早く弾いたり、確か“I Want To Hold Your Hand”も弾いてた気がします。やっぱりビートルズの他のアーカイブ映像を見ていても、ポールとジョンはすごく楽しそうに弾いていて。カメラマンをからかうような感じで顔をしかめたりとかしていますが、彼らがどれほど楽しみながら作っているのかがよくわかるんです。おそらくそれが、彼らの生まれながらにして持っている資質だと思うんです。

ポールの横顔の写真を見ると、彼らの顔に笑みが浮かんでいるのがわかると思います。

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━━映画を見てアシュラム自体にすごく興味が湧きました。サルツマンさんが滞在していた頃にはどんな人がいて、どんな空気感だったのかを教えていただきたいです。

サルツマン 非常に閉鎖的で、限られた人数しかいませんでした。超越瞑想運動の教師になりたいという人たちがいつも室内で瞑想していましたね。その中のうちの数人の女性がいるときに同席したんですけど、1人が「今日は10時間瞑想した」もう1人が「今日は12時間瞑想した」みたいな競争みたいなことをしていて、そういう人が60人ほどいました。

それからもう一つがビートルズのグループですね。彼らと彼らのパートナーとドノヴァン、ビーチ・ボーイズThe Beach Boys)のマイク・ラブ、女優のミア・ファロー、など12人。

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それと職員さんですね。あとアメリカにあるマハリシ超越瞑想運動の創始者)の組織の人たちもいました。“The Continuing Story of Bungalow Bill(ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル)”という曲のモデルになったバンガロー・ビルのお母さんもそのうちの1人ですね。

それと、アシュラムは閉鎖されていたんですけど、2〜30人くらいの記者が外でウロウロしていました。確か日本人の方もいたと思います。

夕食後はみんなで大きな広間に行って、昼間に何をして、何を学んだのかを話す時間がありました。そして、その話をマハリシがより深く掘り下げて、みんなが聞くんです。その時に、マハリシは必ず記者会見をするんです。その時には記者も中に入っていました。

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ある日、マリサ・ベリ(Marisa Belli)という当時、一番お金を取るといわれていたモデルが「ビートルズと一緒に写真撮りたいわ」といった感じで現れたんですけど、追い払われていましたね。それが一番記憶に残っているシーンかもしれないです。

なので、アシュラムではハッキリと外と内を分けて日々を過ごしていました。

それと後から知ったのですが、マハリシはもちろんビートルズのグループは自分のバンガローを持っていたようで。その屋上でマハリシが彼らの質問に答えて、教えを教示していました。言い換えれば、それだけ4人とも真面目に取り組んでいたんだと思います。

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